オゾン療法の歴史

オゾンの発見は1840年のことで、70年以上も前になります。「Christain Friedrich Schonbein」が科学の実験中に、電気的刺激臭のある気体が発生することに気づいたのです。この気体をギリシャ語のOZEIN(臭う)からOZONEと命名したと言われています。
そして化学者である「Werner von Siemens」がシーメンス管が酸素存在下でオゾンを発生させることを見つけ、オゾン発生装置を開発したのです。産業用には水の殺菌など幅広く使われるようになりました。

医療用途では、第1次世界大戦中にドイツ軍の負傷兵のガス壊疽の治療に用いられた。1935年には「Joachim Hansler」が、初めて医療用オゾンの発生器を作製しています。

ドイツの歯科医「E.A.Fisch」が歯科領域の治療に最初にオゾンを使っていた。彼の患者で壊疽性歯髄炎の治療を受けた外科医の「Erwin Payr」が、外科治療でのオゾンの有効性に気づき、臨床応用して、1935年には第59回ドイツ外科学会に症例報告を発表しています。
しかし実は、日本ではオゾン療法をかなり以前から始めていたのです。

1923年には尾川正彦氏が、医療用オゾンガス発生器を発明しました。これは「Joachim Hansler」よりずっと以前に作られたのです。また、九州大学付属病院第一内科呉教授は皮下注射法も開発しています。そして、日本大学駿河台病院の尾形利二先生が1975年から20年の長期にわたり多くの患者に臨床応用するという実績があります。これは本当に驚きですね。しかし残念ながら日本ではその後完全に途絶えてしまうのです。

一方、ヨーロッパでは次第に盛んになり、ヨーロッパ全土に、そしてイギリスにも広がったのです。最も盛んなドイツやイタリアでは1万人以上の医師がオゾン療法を年間100万人以上の患者に行っています。

何故、日本では忘れ去られ、最近になって注目されているのでしょう ?
それは基本的に日本の医療も含めて文化などもアメリカ追従だからです。アメリカではオゾン療法は盛んでありませんでした。

その理由は、以前にFDAがオゾン療法を全面的に禁止したのです。それはとても考えられないことですが、オゾンガスを直接血管に注射して肺塞栓症を起こして死者を出したからです。
どんな医療でも誤った方法では危険なものです。正しく行うために訓練された医師、看護師がいるのです。オゾン療法の危険性は否定され、現在では11州で治療が認められ、さらに広がる勢いです。

血液オゾンバイタル療法(血液クレンジング療法)の歴史

クイーンマム血液オゾンバイタル療法(血液クレンジング療法)は、40年以上前にドイツで開発され自然治癒力を復活・強化する療法としてヨーロッパでは認知され広く一般に行われています。
古い歴史を持つこの治療は、すでに数多くの医学研究があり医学的根拠に基づいた治療法です。英国のエリザベス女王の母君 クイーンマムが、老化予防のために定期的に血液オゾンバイタル療法をお受けになっておられたことでも有名で、その安全性・有効性は広く認知されています。