作用機序(メカニズム)

血液オゾンバイタル療法(血液クレンジング療法)の体内での作用機序は、40年近い研究の結果として医学的にかなり解明されています。
現時点で、作用機序の要点を述べますと、「血液オゾンバイタル療法は、オゾンと血液とが反応して出来た生成物と活性酸素が全身のあらゆる細胞を刺激し、細胞が活発に機能することが目的の療法で、ヒトの自然治癒力を高める方法」と言えます。

1:血液流動性の改善

オゾン効果で血液サラサラ(流動性の向上)となります。赤血球膜の陰性荷電が復活し、細胞膜の変形能が復活するためで、暗視野顕微鏡でその様子を観察することが出来ます。酸素運搬能も増して赤血球の形も真円のものが多くなります。

2:末梢血管の拡張による循環改善

血液オゾンバイタル療法により、血管内皮細胞の一酸化窒素合成酵素が増加します。その結果一酸化窒素が増加して血管が拡張するのです。
一酸化窒素を増やして血管を拡げる作用のある薬には、狭心症治療薬のニトログリセリンやED治療のバイアグラなどがありますが、これも同じ原理です。

3:体内酸素化

赤血球の酸素運搬能を一時的に向上させ、酸素が行き渡り難い末梢の場所にもせっせと酸素を供給するようになります。
更に骨髄の赤血球産生段階に作用して、2.3-DPG活性が高く酸素運搬能が高いスーパー赤血球を生み出すことも明らかにされています。
一度生まれたスーパー赤血球は約100日働き続けます。

4:免疫の改善

免疫を司る白血球に働きかけて、インターフェロンやインターロイキンなどのサイトカインを放出させることで免疫細胞の増加や活性化を起こし、やがて免疫が強化されます。

5:エネルギー産生増加

細胞のエネルギー工場であるミトコンドリアに働きかけて、ATPというエネルギーを増産させます。
これには内臓脂肪などが消費され、エネルギーに転換されるのでダイエット効果も得られる。

6:抗酸化力の向上

細胞内の抗酸化酵素(SOD、カタラーゼ、グルタチオンなど)が増産されて、抗酸化力が強化されます。
これにより細胞内の活性酸素やフリーラジカルは直ちに消去されます。

7:幹細胞の稼動化

一酸化窒素の放出は、マトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP-9)を活性化して、骨髄幹細胞や、間葉幹細胞を稼動化し、組織には究極の修復が行われます。